[北京 22日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は、サウジアラビア経済には「計り知れない潜在力」があり、ハイテク分野での協力を強めたいとの考えを示した。サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が2日間の日程で中国を訪問していることに伴い、中国外務省が21日遅くに声明を発表した。

アラムコの経営トップを含むサウジの代表団は21日に北京に到着。今回のアジア歴訪では既にパキスタンに対する200億ドルの投資を約束したほか、インドの精製業界への追加投資を模索している。

皇太子は中国の習近平国家主席と会談する。

中国外務省の声明によると、サウジのジュベイル外相と会談した王外相は、両国関係の主な特徴は相互の尊重・理解・支援と指摘。「世界のすべての国は発展する権利を持っており、サウジアラビアは計り知れない潜在力を持つ新興国だ」と述べた。

その上で、中国は経済多様化に向けたサウジの取り組みを支援し、ハイテク分野での協力強化に前向きだと付け加えた。