[北京 22日 ロイター] - 中国のネット検索大手、百度(バイドゥ)<BIDU.O>が発表した2018年第4・四半期決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。主力のオンラインマーケティング事業が堅調だったほか、ストリーミングサービス「iQiyi」の売り上げが急拡大した。

同社はストリーミングと人工知能(AI)などの新規分野に注力しており、不動産や金融など景気減速の影響を受けた部門からの広告収入減少の相殺をはかっている。

また、主力事業である検索部門への依存軽減に向け、去年はiQiyi用コンテンツや新規顧客獲得に向けた販売促進への投資を大幅に拡大させた。

ロビン・リー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で「われわれは中国のインターネットの新たな段階に入った」と述べた上で市場の飽和を警告。「今後は技術革新で新たな成長が生まれ、中核事業である検索とニュース配信にまだ大きな成長余地がある」と強調した。

全体の4分の3以上を占めるオンラインマーケティング事業(検索やニュース配信を含む)の売上高は、10%増の212億元。伸びは6四半期ぶりの低水準にとどまった。顧客1人あたりの支出は4%減。

対象的にiQiyi事業の売上高は55%増の70億元。ただ大半がiQiyi向けのコンテンツ費用は約倍増の73億元だった。

同社の第1・四半期の売上高見通しは235億─247億元で市場予想と一致。

第4・四半期の売上高は272億元で、市場予想の263億元を上回った。

同社帰属の純利益は20億8000万元と、前年同期の41億6000万元から減少。

特別項目を除く1ADS(米国預託株式)当たりの利益は13.18元と、市場予想の11.83元を上回った。

*内容を追加しました。