[ニューヨーク 20日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で上昇したほか、対ユーロでも下げ渋った。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で米経済や労働市場は依然堅調との認識が示されたことで、年内少なくとも1回は利上げがあるとの見方が広がった。

シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジングディレクター、トム・ディガロマ氏は「議事要旨は思ったよりもややタカ派的だった」とした上で「FRBは今年少なくとも1回、夏か秋に利上げすると予想される」と述べた。

ドル/円<JPY=>は0.2%高の110.82円。日本の1月貿易統計は輸出が前年比8.4%減と約2年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。

ユーロ/ドル<EUR=>は1.1346ドルと横ばい。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>も96.495と変わらず。

ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズ(ワシントン)のジョー・マニンボ氏は「FRBは当面金利を据え置くと思う」と指摘。議事要旨の内容は向こう数回の会合で金利政策を据え置く見通しと合致するとした。

米政府が中国との通商合意の一環で、人民元を安定的に維持するとの確約を中国側に求めていると報じられる中、人民元<CNY=CFXS>は上昇した。

ドル/円 NY午後4時 110.83/110.86

始値 110.82

高値 110.87

安値 110.63

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1338/1.1342

始値 1.1335

高値 1.1372

安値 1.1325