[ウェリントン 18日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は18日、次世代通信規格「5G」ネットワークに中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を利用した場合に発生するリスクを独自に判断すると表明した。

これに先立ち、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、 英国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)が、ファーウェイ製品を利用した場合に発生するリスクを抑制できると最終的に判断したと報道。同紙によると、関係者の1人は、こうした英政府の決定が他の欧州諸国首脳にとって重要な意味を持つと指摘した。

米政府はファーウェイ製品が中国政府の意向に沿ってスパイ活動ができるようになっていると批判しているが、ファーウェイは米国の主張は事実ではないと繰り返し反論している。

ニュージーランド政府通信保安局(GCSB)は昨年11月、ファーウェイ機器を使用する計画を巡り、同国の大手通信事業者スパーク・ニュージーランド<SPK.NZ>の初回申請を拒否したが、アーダーン首相によると、GCSBはスパークに対し、安全保障上の懸念を和らげるという選択肢を付与した。

同首相は定例会見で「ボールは(スパーク側に)ある」とコメント。ニュージーランド政府はリスクを独自に判断すると述べた。