嵐・大野智に学ぶ「自己主張しない」リーダーシップ 活動休止という衝撃の決断を、なぜメンバーや社会は受け入れられたか
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◆メンバーを引き寄せる求心力と安心かつ挑戦できる場を作るスキルが要る
嵐の大野君のリーダーシップスタイルはセキュアベース・リーダーシップだという考察。セキュアベース・リーダーシップは確かに最近の流行りだけど、実際にやってみようと思うとかなり難しい。「安全を提供し挑戦を促す」ためにはリーダー自身が安全な場の提供と自身がチャレンジすることで挑戦する場を作る必要があるからだ。
安全の提供も実際はスキルが要る。この記事で紹介されている5つのスキルだけでもやるためには訓練が要る。
1.冷静でいる、傾聴し、質問する
2.人を人として受け入れる、いつでも話せることを示す
3.可能性を見通す、プラス面にフォーカスをする
4.力強いメッセージを発する
5.リスクを取るように促す、内発的動機で動かす
これらはいわゆるカウンセリングスキルに近い。安心して話をする場をつくるために相手を受容し、共感し、自己一致するのはまさにカウンセリングの場を作る基本スキルだ。
さらに難しいのはこうしたスキルだけではなく、チーム内で一目置かれることが重要だという点だ。「本業で秀でたスキルを持つこと」でメンバーに認めさせ、さらに「人として幅を出すには趣味もプロレベルに」あることで人間としての魅力をだして求心力を得る。この背景があるから上記のスキルが活きてくる。
こうやってみると今までの先頭に立って走るリーダーシップ以上に要求レベルが高いことがわかる。自分はどうも引っ張るタイプのリーダーではないからセキュアベースだなではなくて、こちらの方がメンバーの力を引き出せるからスタイルを変えるという方が当てはまる。そしてそのためにはメンバーに認められる求心力に加え、安心な場を作った上で、挑戦する集団を作る高度なスキルが求められるということだ。
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