[14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は14日、FRBが年末までにバランスシート縮小を終了させるとの見方を示した。

ブレイナード理事はCNBCとのインタビューで「バランスシートの正常化プロセスは目的通りの効果を発揮した」と指摘。その上でバランスシート戦略が金融政策に逆行することは望んでいないとし、FRBがこれまで実施してきた毎月数百億ドルの縮小は「おそらく年内に終了するだろう」と語った。

カンザスシティー地区連銀は6日に公表した報告書で、FRBのバランスシート縮小が借り入れ金利にかかる上昇圧力に重要な役割を果たしているとの見解を示した。

ブレイナード理事は、景気見通しについて「堅調」とする一方、中国や欧州の成長減速、貿易政策を巡る不透明感などの下向きリスクが増大しつつあるとの認識を示した。

「現況は良好」とした上で、「『経済動向を把握する間は、当面(政策を)据え置こう』という点で、静観する姿勢に違和感を覚えない」と述べた。