[ダブリン/ベルファスト 8日 ロイター] - アイルランドのバラッカー首相は8日、無秩序な英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を回避するための合意は可能との見解を明らかにした。

バラッカー氏は英国の保守党政権に閣外協力する民主統一党(DUP)の幹部と8日午後に会談し、その後「信頼回復」のためにメイ首相をダブリンに招いて夕食会を開催した。アイルランド政府筋は「非常に友好的な」ムードだったと述べた。

バラッカー氏はDUP幹部との会談について「ブレグジットに関しては、われわれの間には相違点よりも一致点のほうが多い」と述べ、異例な融和的姿勢を示した。

DUPのフォスター党首は英国とEU双方が受け入れられる合意に向けてできる限り協力する意向と述べた。会談の具体的な内容は明らかにしなかった。

バラッカー氏は英国とEUが合意可能と考える理由について、アイルランド公共放送RTEに対し、アイルランドとDUPは共通の立場を有していると指摘。北アイルランドでの厳格な国境管理を避け、英国が合意の上で離脱し摩擦のない貿易ができることを双方とも望んでいると説明した。

「主要な目標を全て共有していれば解決策を見出せることが多い」とし「3月末(の期限)までか延長後になるかは分からないが、最終的に合意すると考える」と述べた。

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