[東京 8日 ロイター] - 伊藤忠商事<8001.T>は8日、子会社を通じて実施しているデサント <8114.T>株の公開買い付け(TOB)について「現状の条件で継続する方針に変わりない」とするコメントを発表した。TOB終了後は「デサントの経営陣と誠意を持って対話し、企業価値向上を目指していく」としている。

デサントは7日、伊藤忠商事によるTOBに反対意見を表明し、株主にはTOBに応募しないよう求めた。デサントは反対意見を決めた根拠として「TOB成立後に伊藤忠商事の利益が優先され、デサントの企業価値が毀損する可能性が高い」、「今回のTOBは不適切な情報開示の下で行われる不誠実な提案である」ことなどを挙げている。