[ワシントン 6日 ロイター] - 2020年米大統領選への出馬表明を数日後に控えた上院民主党のエリザベス・ウォーレン議員が、1980年代に自らを先住民と記述していたとの報道を受けて批判にさらされている。

ワシントン・ポスト紙は5日、ウォーレン氏が80年代、テキサス法曹界への登録書類に自らを先住民と記述していたと報じた。

ウォーレン氏は過去にも出自について物議を醸し、トランプ大統領ら共和党からの批判に答えてDNA鑑定を受けた経緯がある。鑑定では、遠い先祖に少なくも1人先住民がいたことが分かったが、先住民からは、血筋だけでなく部族に属していることが重要で、ウォーレン氏は先住民を名乗る資格がないと批判された。

ウォーレン氏は6日、先住民との記述が法曹界への参加に役立ったとは思わないとしつつも、「私は部族の住民ではなく、もっと気を付けるべきだった」と述べた。

民主党議員からは、ウォーレン氏がこの問題の取り扱いを誤ったと懸念する声が出ており、10日の出馬表明を前にして既に選挙戦は失敗したのではないかとの見方もある。