スパコン「京」8月に停止 稼働7年、撤去へ 後継機“ポスト京”を整備
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京のアーキテクチャの特徴は、SPARC64 CPUをTofuインターコネクトという富士通独自の技術で接続し、超並列処理を実現するというものでした [1]
現在、スパコンのトレンドは、CPUではなく、GPUで演算性能をたたき出す方向となっています [2]
ポスト京では、トレンドに逆らい、GPUは使用されないようです [3]
Tofuインターコネクトが引き続き使用されます。世界のスパコンが、NVIDIAのGPUをとにかく個数勝負のチカラ技で攻めるのに対して、富士通の独自色を出さないと、京後継のアイデンティティーがなくなってしまうということでしょう。
CPUは、Oracle(Sun)のSPARCアーキテクチャから、ARMアーキテクチャに変更されます [4]
ARMを選択したのは、省電力性能からかと思いましたが、ソフトウェア資産の問題ということです。現在のスパコンの多くは、OSとしてLinuxが使われます。SPARC版Linuxももちろんありますが、最近はARM版のほうが開発が活発です(AndroidもLinuxベース)。そのため、ARM版のバイナリーがそのまま動作する、ARMの命令セットを採用したようです。
[1] https://news.mynavi.jp/article/20120425-coolchips_xv_tofu/
[2] https://gigazine.net/news/20180702-gpu-accelerate-super-computer-balance/
[3] http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1808/22/news098.html
[4] http://www.hpcwire.jp/archives/10858スパコンのトレンドは明らかに、CPU→GPU、HPCとAIコンピューティングのハイブリッド(ヘテロジニアス)に移行しているなあと。
処理能力も重要なのですが、スパコンに何をさせるかによって、パォーマンスにかなりの差が出てくるので、スパコンのTOP500のランキング上位のスパコンが必ずしも万能ということではないかと。
とにかく電力くうので、電力効率に優れた目的特化型のスパコンをつくる発想があってもよいと思います。
ポスト京には、TOP500ではなく、効率性重視のGREEN500の1位を目指してほしいです。