[東京 4日 ロイター] - 三菱電機<6503.T>は4日、2019年3月期連結業績予想(国際会計基準)を下方修正した。産業メカトロニクス部門や電子デバイス部門で中国向け需要が減少していることを織り込んだ。

会見した皮籠石斉常務は「中国市場で設備投資を見合わせる動きが出ている。第3・四半期の後半にかけて受注が落ちてきた状況を反映した」と説明。「今しばらくはこの傾向が続くのではないか」と厳しい見方を示した。

営業利益予想は前年比13.0%減の2850億円に下方修正した。従来計画は同6.9%減の3050億円だった。修正後の会社予想はリフィニティブがまとめたアナリスト21人の予測平均値3103億円を8.1%下回っている。

売上高も前年比1.3%増の4兆5000億円に下方修正。従来予想は同1.5%増の4兆5100億円だった。

2018年4―12月期連結決算は、売上高は前年比2.4%増の3兆2641億円、営業利益は同15.3%減の2014億円だった。

主力の産業メカトロニクス部門は、FA(ファクトリーオートメーション=工場の自動化)システム事業で海外の有機ELやスマートフォン関連の設備投資が減少した。

皮籠石常務は中国事業について「足元は減速の影響が確実に表れてきている」としながらも、中長期的には「三菱電機のビジネスにとって非常に大きなマーケットであり、現時点で中国ビジネスに対する取り組みが変化していることはない」と強調した。

*内容を追加しました。

(志田義寧 編集:田中志保)