SAP、決算好調もクラウド化で4000人のレイオフを計画
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グローバル企業で、子会社の基幹システムをSAPに統一(シングルインスタンス)して、効率的な経理処理、現状分析や業績予測の強化を実現している会社もあれば、まだ個社最適の延長線でそのレベルに達していない会社もあると思いますが、SAP HANAの導入を契機に、いよいよ重い腰を上げて、グローバルでの業務標準化、再設計、シングルインスタンスの実現に取り組む企業もあるのではないかと思います。
SAPの業績は盤石な中で、さらなるテクノロジー投資のためのリストラクチャリングは経営面では隙がないと感じます。
なお、SAPの2018年度のIFRSベースのPLは以下の通り。
●売上収益 24.7 B EUR(内、クラウド&ソフトウェアの売上収益 20.6 B EUR 前年比5%増)
●営業利益 5.7 B EUR 前年比17%増
●税前利益 5.6 B EUR
★営業利益率23%
(IBMの2018年度のPL)
●売上収益 79.6 B USD
●営業利益 37.3 B USD
●税前利益 13.7 B USD
★営業利益率46%
(Oracleの2018年度のPL)
●売上収益 39.8 B USD
●営業利益 13.6 B USD
●税前利益 12.8 B USD
★営業利益率34%とても外資っぽいレイオフ。
利益創出のための人員削減ではなくて、時代にあったスキルセットへの転換のための入れ替えといった感じ。
> 「こうした人員削減を実施しても、来年の今頃には現在よりSAPの社員数は増加していると確信する。ただし多くの人員が新しいテクノロジ分野に移行しているだろう。これは成長を続けている企業特有の動きであり、単に支出を削減する努力ではない。リストラによって節約された金額は1ドル残らず新しいテクノロジーに投資される」知人と飲みながら、最近SAPってどうなんだろうね?と話をしていたところだったので、個人的にタイムリーなニュースでした。既存製品とこれまでのスキルを、新しい製品群と新しいスキルを持った人材に入れ替え。SAP人材を獲得したい企業にとっては狙い目ですね。