[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の109円半ばだった。朝方は手掛かり難で小動きだったが、日経平均や米株先物の軟調推移をにらんで次第に上値が重くなった。

朝方のドルは109.60円台を中心に一進一退。その後、正午付近からじりじり値を下げた。アジア株や米株先物がさえず、休場明けとなる今晩の米国株市場へ警戒感が出たもよう。主要通貨に対して円が買われ、一時109.38円まで下落した。

国内輸入企業は107─108円台で手当てしたところも多く、109円台では「積極的に買い上げていく動きはない」(国内金融機関)という。

テクニカル的に20日移動平均線(109.18円近辺)が下値サポートとして意識されており、109円前半では下げ渋った。

国際通貨基金(IMF)は21日、欧州や一部の新興国の低迷を要因として2019年と20年の世界経済成長率見通しを下方修正した。米国の製造業やハイテク企業が貿易摩擦を理由に業績見通しを引き下げれば、投資家心理が悪化して米国株が下落するリスクがある。

日欧の金融政策会合や英国の欧州連合(EU)離脱問題、米中の閣僚級協議など見極めが必要なイベントも残されており、手控えムードも出ていた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.43/45 1.1355/59 124.27/31

午前9時現在 109.66/68 1.1367/71 124.67/71

前日東京5時 109.57/59 1.1383/87 124.74/78

(為替マーケットチーム)