[デトロイト 14日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は14日、米テネシー州のチャタヌーガ工場で、新型電気自動車(EV)を製造するため8億ドルを投じると発表した。また、フォード・モーター<F.N>との提携強化について15日に共同会見を行うと明らかにした。

チャタヌーガ工場では、EV向けに開発したプラットフォーム「MEB」を活用して2022年から製造を始め、1000人の新規雇用創出を見込んでいるとした。

VWは電気自動車の製造拠点として、20年に中国の安亭鎮、仏山の各工場、22年までにドイツのエムデン、ハノーバーも加える考えだ。

ディース最高経営責任者(CEO)は今回の投資が米中貿易摩擦の緩和につながればよいとの期待感を示した上で、高級車アウディの製造工場を米国に建設することも検討していると述べた。

トランプ米大統領は独自動車メーカーに米国での投資拡大を求めている。ディース氏はテネシー州への投資について「当社が米国に真にコミットしていることを米政府に示すものだ」と述べた。

VWとフォードは、「グローバルな提携に関する協議の進展状況を説明する」ため15日に共同会見を開くと明らかにした。

提携の範囲についてはディース氏もフォード幹部も質問をかわし、これまでに明らかにしている商用車での提携計画や中型ピックアップトラックでの提携の可能性以外には言及しなかった。関係筋によると、両社はEVや自動運転車の分野での提携についても協議している。

ディース氏は記者団に対し、VWは910億ドルの電動化計画の費用を単独で負担することが可能だとした上で、規模の経済を拡大するため他社と提携する用意もあると述べた。

*内容を追加しました。

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