[カーミシュリー(シリア) 11日 ロイター] - シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を続けてきた米国主導の有志連合が撤収を始めたと、報道官が11日明らかにした。

トランプ米大統領は先月、シリア駐留米軍2000人の撤退を決めたと突如発表。これに抗議したマティス前国防長官が辞任する事態となった。

有志連合は「シリアからの慎重な撤退プロセスを開始した。作戦の安全を考慮して、明確なスケジュールや場所、部隊の移動については触れない」と説明した。

米国の決定は8年にわたり内戦が続くシリアに新たな不透明要素をもたらし、米軍の駐留地であるシリア北部、東部で治安の真空地帯が生じるとみられている。

トルコは米軍が支援していたクルド人部隊への攻撃を行う意向。一方、ロシアとイランが支援するシリア政府軍は支配地域の回復を狙っている。

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