「もう将棋を指すのは無理なのかもしれない」―― うつ病になった人気棋士の喪失と復活
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教科書に出てくるような典型的なケースですね。
著名な方の体験談は貴重な啓蒙資料であり、我々こういった疾患に生業として関わる者もよく講演などで紹介させていただくことがあります。
さて、ストレスを受けることによって出現するサインは、主に「メンタル」「フィジカル」「パフォーマンス」の3つに大別されます。
メンタル:
不安、いらいら、焦り、悲しみ、落ち込み、抑うつ、無気力、集中力の低下、意欲の低下
フィジカル:
不眠(寝付けない・夜中に目覚める・早朝に目覚める)、食欲不振(吐き気・腹痛・下痢・便秘)、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、月経異常
パフォーマンス:
ミス・事故の増加、能率の低下、対人関係の回避、対人関係のトラブル、勤怠の乱れ(遅刻・早退・欠勤、残業・休日出勤増加)、飲酒量・喫煙量の増加、服装の乱れ、ギャンブル依存、失踪
こんなサインが1〜2日程度なら様子見で良いですが、週の休みを挟まないと回復しないとか休みを挟んでも回復しないなら「ストレス警報」と私は呼んでいます。
放ったらかしにして重度になればなるほど回復も遅くなります(うつ病の平均休職期間は半年というデータもありますが、完全な回復はそれ以上の時間を要します)。
最近ではクリスチャンが教会に行く程度のノリで心療内科を受診される方も多く、受診の敷居もだいぶ下がってきてる印象です。かすかな達成感で詰めていく。
9手詰はダメ、7手詰もダメ、でも5手詰なら。プロ棋士がそこまで戻って、一歩ずつ治していく。少しずつ自信をつけていく。
想像を絶する葛藤を乗り越えて、復活されたんでしょうね。自分を客観的に見て、淡々と治療に臨む。
心の支えである将棋で治すという強い意志があればこそ。学ぶことが多いです。きちんとうつ病は脳の病気だと認識してもらうのも大事ですね。
うつ病=心の病気ではないってこと。
ここを間違えてなんでもかんでもうつ病って診断しちゃうのも問題だな。
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