【松永×山口】生き残るコンサルは“アジェンダシェイパー”だ
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注目のコメント
この対談で指摘されているアジェンダシェイパーの「問題設定能力」というこれからの能力と、コメント欄の「そんなの前から言われていて新しくない」は別の能力のことを言っていると思います。
従来からコンサル業界で叩き込まれる「イシューが大事だ」「問題解決は9割は問題設定にある」の類は、あくまで「問題解決」のための技です。クライアントから依頼を受けた問題について、正しい解決策を導き出すために問題設定やイシューの分解が大切だということです。
一方でこのアジェンダシェイパーで言おうとされていることは、そういう昔から言われていることの言い換えではなくて、新たな問題を作り出すような能力だと思います。
例えばこの実践型デザイン思考の問題設定の例。
https://newspicks.com/news/1406754/
この例では問題の再定義を行なっています。問題設定能力が大切であることは理解できると思います。なぜなぜ思考、ファクトベース、分解・構造化を基本とした枠組みの中で言う「問題設定能力」と、そもそも思考、感情ベース、新結合化の「問題設定能力」は非なるものです。
しかしこの例でもこの問題設定力は問題解決のための問題設定であり、問題自体はクライアントからの依頼「25mを今日中に泳げるようにして欲しい」です。その問題自体を疑ったり再定義は決してしません。
アジェンダシェイパーで言わんとする問題設定能力、従来型とはきっと違うと思いますよ、というのは、この例で言えば「泳げるようになりませんか?」という問題設定です。「アスリートになりませんか?」という問いに「え?おれが!?」という問題設定です。
こうしたやり取りは依頼人モデルのコンサルティングからは出てきません。そういうことを指摘しているのだと思います。頭の使い方や仕事の作り方は大きく分けると、「課題解決型」と「好奇心駆動型」があるということ。
どちらも持つことが大事というのは、共感いたしました。
「課題解決型」は、アジェンダシェイパーと呼ばれる問題設定ができる人材が求められる。
「好奇心駆動型」は、「自分がありたい姿」を描くこと、そして今置かれている状況とのギャップを埋めていく。
これのバランスが重要と理解しました。
色んな問題にぶつかって場数を踏んでいくことや、常にアンテナ張って好奇心を持っておくこと、これを意識していきたいです。