[横浜市 19日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>、仏ルノー<RENA.PA>、三菱自動車<7211.T>の3社連合が18から開いた定例会議にあわせ、実現する可能性があった日産の西川廣人社長兼最高経営責任者(CEO)とルノーのティエリー・ボロレCEO代理のトップ会談は行われず、CEO代理を含む複数のルノー経営幹部に対し、日産から17日の取締役会で決議したガバナンス(企業統治)改革の方針説明にとどまった。関係筋が19日に明らかにした。

3社連合は毎月行っている定例会議を、オランダ・アムステルダムで18日から2日間かけて開いた。関係筋によると、定例会議としては、西川社長とボロレCEO代理は会ったが、「ふたりがひざを突き合わせて会議をしたという理解ではない」という。社内調査の結果で判明したゴーン容疑者の不正行為については、捜査中を理由に今回は詳しい説明はされなかった。

また、ボロレCEO代理から日産の臨時株主総会を早期に開催すべきとの提案を受けていたが、西川社長は17日の取締役会での決議を踏まえ、新たに設置した「ガバナンス改善特別委員会」の提言後にすべきとして臨時株主総会の開催は「不要」との旨を、ボロレCEO代理に書簡で伝えた。

17日の日産取締役会では、「会長に一任」されていた報酬決定の権限を内規の条項から削除し、今後は取締役会で決めることも決議されたことが分かった。

(白木真紀)