年末年始に読むべきビジネス書5選!2018年ベストセラーから厳選
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「ホモデウス」もビジネス書なのか、、、。
ハラリは「データ」と「情報」の意味の違いを理解していないのか、「世界はデータである」みたいなわけのわからない無意味でトートロジー的かつ一般の人が誤解するような表現をしてしまう。これが「情報」ならまだわかる。「データ」とは単に事実を指していて、「世界は事実で構成されている」くらいの意味でしかない。一方、「情報」とはある「主体」にとって「意味」のあるデータのこと。主体と意味が定まらないのでなんでもありの概念になりがちたが。一応宇宙は情報処理する計算機と言うことは可能。有限な量子状態しか取れないので。
また、「生物はアルゴリズム」と言い切っているが、「アルゴリズム」とは「計算可能なものを計算する手続き」のことなので、チューリングマシンと同値とみなせない生物は正確には(狭義の)アルゴリズムではない。恐らく、「量子アルゴリズム」など、なんらかの確率的な過程を含む言い方ならばこの表現が正しい可能性も出てくるが。
しかし、ハラリは事前に動作が確定しているという意味で「アルゴリズム」という言葉を使っている。
データとアルゴリズムの意味を拡大解釈している為、そこを正すと論旨が変わってしまう。まあ専門ではないのたから仕方ないが。
サピエンス全史で得られた人類文明のトレンドから未来を外挿し、今への教訓を導き出そうとしたのだろうが、こうした科学的解釈か曖昧なので、単なるSFとしても今ひとつ共感できない。全史にしても、科学技術を重視し過ぎて、エネルギー資源の時代的な意味を軽視しているように感じられるし。
『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』
は自己啓発書じゃないのか。自己啓発書はビジネス書なのか。
『大人の道徳』は一応読んだけとライト過ぎて何も得るものがなかった。
『戦略参謀の仕事』はビジネス書のようだが、タイトルだけみると軍事の本みたいだ。
『ごみ収集という仕事』は面白そう。
物心ついた頃は、将来の夢はごみ収集車で後ろでゴミを放り込む仕事か、バキュームカーでホースを持つ人でした。仕事とはこういうこと。
ゴミ収集に憧れる少年がいるのは世界共通のようですね。
Boy meets garbage truck heroes https://youtu.be/GQ0jSbQgF0Yラストの『ごみ収集という仕事』
かみさんが新宿区でこの仕事を10年ほどやってましたが、本の内容がかなりリアルだと。仮名の登場人物も「Aさんってあの人だ」とかわかるようです。現場のリアルに触れられるナイスな1冊です。ベストセラーを紹介する記事でちょっと気が引けますが、自分が見逃していた名著に今年出会うことが出来たので、特に数学で悩む大学生向けに。
物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬
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です。
私はこっちの方から入って長沼さんの本を知ったのですが、こちらはこちらで面白かったです。
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編
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どちらの本も、正確性を脇に置いておいて、数学初学者が概要を大掴みして、何のために、そして何に使えるかを理解するのにこれほど分かりやすい数学の指南書は初めてでした。
そして更に驚いたのが、「物理数学~」の初版本は1987年に出版されていたという事実。。大学時代に出会いたかった。。
初版本 http://amzn.asia/d/1LCMEwf
学生時代全く理解出来なかった、イプシロン・デルタ(ε-δ)の説明が秀逸。拙いながら説明してみますと、
A=Bは、AもBも共通の定量指標が設定出来る場合に=が使える。
AやBが定性ならA-Bを限りなく0に近づけることでA=Bを示す。
といったところでしょうか。位相空間にも繋がる考え方です。(数学に困っていなければ、気にせずにスルーしてください)
最近は隠れた名著や古典を読む方が得るものが多い歳になってきた気がします。結局同じことを著書、著者、表現を変えて言っていると気が付くんで、自分なりの解釈が見えてきつつあります。
最近とある方に会うにあたって、読み直したのがジャック・アタリ。アイドルの話とかも出て来ます。
情報とエネルギーの人間科学―言葉と道具 (1983年)
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本は、自分に必要なタイミングで出会うことも大事な要素だと思った2018年でした。