[ワシントン 14日 ロイター] - 米商務省が14日公表した10月の企業在庫は前月比0.6%増加し、市場予想と一致した。小売業が1年超ぶりの大幅な伸びとなり、全体を押し上げた。在庫投資が第4・四半期国内総生産(GDP)を押し上げる方向に働くことを示唆した。

9月は0.5%増加していた。

10月の内訳は小売業が0.8%増。速報値の0.9%増からはやや下方改定されたものの、2017年8月以来の大幅な伸びだった。9月は0.1%増加していた。自動車は10月に1.1%増。速報値は1.2%増だった。9月は0.5%増加していた。

GDP算出に利用される自動車を除く小売在庫は0.7%増と、17年12月以来の大幅な増加だった。9月は0.1%減少していた。

卸売業は0.8%増。製造業は0.1%増だった。

在庫は第2・四半期に低迷した後、第3・四半期は持ち直した。在庫投資は年率で3.5%増となった第3・四半期GDPを2.27%ポイント押し上げる方向に働いた。

底堅い国内需要を踏まえると、企業は在庫を積み増し続けるとみられる。製造業の追い風となり、第4・四半期GDPの押し上げ要因となるだろう。

企業売上高は2カ月連続で0.3%増えた。10月の売り上げペースで在庫を使い切るまでの期間は1.35カ月で6カ月ぶりの長さとなった。9月は1.34カ月だった。