[北京 10日 ロイター] - 中国国営の新華社は、当局がオンラインゲームに関する倫理委員会を設置したと報じた。報道では既に20本のゲームが審査されたとしており、政府がゲームの認可再開に向けた準備を進めているとの期待が高まっている。

ビデオゲームの暴力的な性質や、近視、依存症などの問題を引き起こすリスクについて批判が高まる中、中国は今年3月、規制の見直しに伴い新作ゲーム販売の認可を凍結した。

新華社は7日遅く、新たに設置されたゲーム倫理委員会が既に20本のゲームを審査したと伝えた。

新華社によると、委員会はこのうち11本について「モラルハザード(倫理の欠如)をなくす」よう見直しを求め、9本は内容が不適切として却下した。

業界関係者は委員会の設置を歓迎し、ジェフリーズはリポートで「漸次的なステップであり、年内に戦略的な方向性がさらに示される可能性が高い」と指摘。その後「2019年半ばまでに認可再開の予定が発表される可能性がある」とした。