[ロンドン 5日 ロイター] - 英通信大手BT<BT.L>は5日、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を既存の第3世代(3G)と第4世代(4G)の基幹ネットワーク部分から排除し、第5世代(5G)のネットワークの主要部品としても使用しないと表明した。

ニュージーランドとオーストラリアは、通信インフラに中国政府が関わる恐れがあるとの懸念から、5Gネットワークの構築に際してはファーウェイを排除することを決定。ファーウェイは、中国政府は同社の事業に全く影響力を持たないと反論している。

BTは、方針を変更したわけではなく、2016年にドイツ通信最大手ドイツテレコムとフランス同業オレンジによる合弁の英携帯電話合弁会社EEを買収したことに伴い、EEのネットワークを残りの事業と統合するプロセスの一環だと説明した。

BTスポークスマンは「ファーウェイは基幹ネットワーク以外に関しては引き続き重要な部品提供業者だ」と述べた。 英情報機関、対外情報部(MI6)のヤンガー長官は先に、5Gネットワークで中国の技術に依存することの是非は英国内で議論が必要だとの認識を示していた。