[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から円高の113円前半。アジア市場でも米金利の低下が続いたこと、日経平均が500円を超える下げとなったことなどを受けて、一時113.05円と11月26日以来1週間ぶり安値をつけた。

きょうのドル/円は午前から上値の重い展開。前日海外で強まった米金利低下の流れがアジア時間に入っても収まらず、10年債利回りは早朝の2.98%付近から昼過ぎに2.93%付近まで低下。9月以来3カ月ぶり低水準をつけた。

米金利の急速な低下は、投機筋の相次ぐ買い戻しが主因ではないかとの指摘が出ている。米商品先物取引委員会(CFTC)よると、投機筋の米10年国債のポジションは今秋、過去最大の売り越しを記録していた。

しかし、米連邦準備理事会(FRB)幹部らから相次いだハト派的な発言で「来年の利上げ停止を意識し、ややパニック的に金利上昇に備えたポジションをカバーし始めている」(SMBC日興証券チーフ金利ストラテジストの森田長太郎氏)という。

直近のCFTCのデータでは、投機筋の10年国債売りは、今年3月の水準まで急速に縮小している。

きょうドル/円の下げが勢いづいたのは、株安に加え、対中国人民元でドル売りが活発化したためとの見方もあった。人民元は米国の追加関税措置の棚上げを受けて、前日に大幅高を記録。きょうも続伸し、9月半ば以来2カ月半ぶり高値をつけた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 113.12/14 1.1374/78 128.68/72

午前9時現在 113.58/60 1.1352/56 128.95/99

NY午後5時 113.65/68 1.1352/56 129.03/07

(為替マーケットチーム)