【総務省】霞が関の慣習よさらば、幹部の意識を変える方法

2018/12/12
官庁を希望する学生が減少
──今年1月、若手有志25人による「働き方改革チーム」が結成され、テレワーク(在宅勤務制度)の利用者が急増するなど、すでに多くの成果が出ているとのことです。そもそも総務省で大々的に「働き方改革」に取り組むことになった理由とはなんでしょうか?
飯田 総務省に限ったことではありませんが、霞が関(官公庁)への就職を希望する学生さんが年々減ってきています。
省庁を希望する人は、世の中に大きな影響を及ぼせるという、やりがいを期待して入省してきて、実際、入省後は社会にインパクトを与える仕事ができます。
それは今も変わらないのですが、昨今では若い人たちの省庁に対するイメージが悪くなってきているのも事実です。官公庁は今も「24時間、戦えますか?」の世界だと思われています。
飯田 美保(いいだ・みほ)
総務省大臣官房企画課サイバーセキュリティ・情報化推進室総括係長 併任 大臣官房秘書課働き方改革推進室(平成27年度入省)
──長時間労働について、現在の実態はどうなっているのですか?