[ブエノスアイレス 1日 ロイター] - 安倍晋三首相は1日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれたアルゼンチンで英国のメイ首相と会談し、英国の欧州連合(EU)離脱について、条件などで合意しないまま離脱する事態を回避するよう要請した。

EU首脳は11月25日、英国のEU離脱案を正式承認したが、同案が英議会で承認されるかは不透明だ。

安倍首相は英国が離脱案でEUと合意したことを評価した上で、合意なき離脱の回避や離脱プロセスの透明性、予測可能性および法的安定性を確保する上であらためてメイ氏の努力を求めると述べた。

メイ氏は離脱案について、「英国に多額の投資を行った多くの日本企業を含め、英国で展開する企業にとって良い案であり、この案の下、企業は今後も英国とEUの間で良好な取引を行うことができる」と強調した。

両首脳は、「包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定」(CPTPP)を含め、将来的に貿易でのより緊密な連携を模索する考えを示した。