[パームビーチ(米フロリダ州) 22日 ロイター] - トランプ米大統領は22日、メキシコ国境の警備に関連して来月、連邦政府が閉鎖される事態になる恐れがあるとの見解を示し、メキシコ国境沿いに壁を建設する費用の一段の拠出が認められなければ交渉を打ち切る可能性があると示唆した。

トランプ大統領はフロリダ州パームビーチで記者団に対し「連邦政府の閉鎖はあるだろうか。閉鎖は当然あり得る。国境警備に起因するものとなる。この問題には(メキシコ国境沿いの)壁建設も関連している」と述べた。

また、メキシコとの国境を警備する軍隊に対し、必要なら武力を行使する権限を与えたことも表明。「事態の制御が不可能になったり、米国民に危害が及び始めたりした場合」は、一時的にメキシコとの国境を閉鎖する可能性があることを明らかにした。

トランプ氏はこれまでも壁建設の財源を巡り最後通牒のようなものを発しているが、ほとんど効果はなかった。ただ、実際に共和、民主両党が壁建設の財源で合意できなければ、国土安全保障省(DHS)などの主要機関を除く一部の政府機関が閉鎖される可能性はある。