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経済メディアには口を開かないCCC創業者の増田さんに、NewsPicksは独占インタビューをしました。35年前にTSUTAYAを作り、Tカードや蔦屋書店など世間に話題を振りまいてきた男は、何を考えているのか。ずっと話を聞いてみたい経営者の一人でした。

取材の前、ワクワクしながらカフェで準備をしていたのですが、インタビューの話題は全く別の方向へ。入念な予習はあまり意味をなしませんでしたが、それ以上に面白い話がどんどん飛び出てきました。

関西弁交じりの増田節に圧倒されそうになりながら、レンタルが厳しいTSUTAYA、ファミマ撤退疑惑、そして後継者まで、誰もが知りたい内容も直接ぶつけています。他の経済メディアでは読めない、貴重な内容になっていると思います。ぜひご一読ください。
「中国に経営資源をぶっこむ」「CCCを「China China China」に変える」との発言。面白い。

代官山蔦屋書店は確かに中国でブランド力が高いです。私も知人をアテンドしたこともあります。CCCと組みたいという中国企業、起業家は多いでしょう。

ただしライバルが多いのも事実。近年、中国では大型書店ブームが続いています。書籍を導線に教育、飲食、ホビー、その他販売店を交えた複合施設です。オールド書店とは全く違うセンスの良さが売りでして、蔦屋の店作り、ノウハウはそうした新しい大型書店を圧倒できるかは疑問です。

「もうずっと前から、中国からは蔦屋書店が欲しいってオファーが来てたの。でもそれを全部断ってきた。ベストタイミングを見極めてた」とのことですが、本当にベストタイミングなのかはちょっと不安に感じるところではありますね。
偶然にも、今朝私がForbesで書いた記事(※)の冒頭で紹介した、「私が尊敬するある経営者は、いつも「成功は、時に、嘘の友だちと本物の敵を作る。失敗は、成功のための経験と、本物の仲間を生む」と言っている。」という名言!?は、増田社長のものです。ディレクTVの大挫折を経られた方が仰ると、重みが違うな、と。

また、ご著書の『知的資本論』では「人は管理されている方が圧倒的に楽だ。だから人は無意識のうちに、自分の自由を差し出して管理される道に進もうとする。どのような行動をとるべきか何をすべきか、自分に問いかけ続けることは難しい。自由が難しい所以である。しかし、自分の夢に近づくためには自由である必要がある。」と書かれてますね。“自由”が一貫したテーマでいらっしゃるんだと感じます。

中国をはじめとする海外シフトもさることながら、Airbnbとの提携や、Tキッズなどの新たな取り組みを拝見していると、「モノからコトへ」のシフトも感じます。まさに記事中でも書かれてる通り「財務資本から知的資本へ」ですね。新しい時代のなかでのCCCの変身を、期待を込めて見守っています。


※ 「失敗力」の育み方 学校での実践と大人の意識改革
https://forbesjapan.com/articles/detail/23998/1/1/1
面白い一方で、その面白さの中で沸き上がる疑問もいくつかあった。

①『自由っていうのは、やりたいことがやれて、やめたいことはやめられることなのよ。』
どうしてFC形態をとっているのだろう?今までやってきたことについては歴史的な経緯があるかもしれないが、蔦屋書店についてもこれからFC展開していく目途が立ったと読める。でも、それは関わる主体が増えるというい意味で、増えるほど自由度がなくなる(上場に関係なく)。

②(TSUTAYAオンラインについて)『でも結局、本気で投資できんかった。俺らがデジタルシフトしたら、FCさんを裏切ることになるからね。』
これも上記に関わる部分。併せて、記事ではNetflixという言葉は出てきていないが、Netflixは元々は郵送でDVDレンタルをしていた会社。それがデジタルシフトをして、自社でコンテンツもやって、今の状態になっている。おそらく、これについてはものすごく思うところがあるのではないかなぁと思う。

③『俺、中国での講演会で、CCCを「China China China」に変えるって言っているし。冗談じゃないんだよ。それくらい本気やねん。本社だって、中国に移すって役員会でも、何回も提案したから。』
本社を移すまでやればスゴイこと(最近楽天の海外関連でもコメントした点)。
ライフスタイルについて、海外から持ち込まれる部分、持ち込まれて自国の文化と融合されて醸成される部分、両方あると思う。その意味では、もう結構持ち込まれているとは思い、むしろ自国のライフスタイルブランドが出てくるフェーズなのではないかと自分は正直思っている。

④面白いのだが…増田さんは誰にどういうメッセージングをしたくて、インタビューに答えたのだろう?
対外発信をしてこなかった理由も多く書かれている。そしてそれはそうなんだろうなぁと思う。であれば、これまで発信をしていなかった中で出るには、一定の理由があると思う。泉記者の力量もあるからそもそもインタビューに応じてくれたのではあると思うが、全体を読んで「誰にどういうメッセージングをしたくて、ここまで発信をしたのか」という疑問は消えなかった。
私の勉強不足だとは思いますが、ここまでCCCについて詳細までお話されている記事を初めて見ました。

芦屋書店の中国進出や、データベースとコンテンツを基盤としたプラットフォーム構造のお話も大変興味深いですが、インタビューの最後の言葉が特に印象的でした。

〝企画会社って、上からこれやれって押し付けるものじゃないから。〟
〝もうモノづくりだけで日本も勝てなくなってきて、これから重要なのは、工場とかに投資するための財務資本ではなくて、人材、つまり知的資本だと思うわけ。〟
〝アイデアマンが集まるような、おもろい会社にせなあかん。そういう努力をしてきて、ようやく最近、自立して動き出すようになった。〟
おそらく代官山の蔦屋はかなり儲かっていると思う。本で人を集めて、駐車場と飲食テナントで儲ける極めてシンプルなモデル。そこをインタビューでは語っていない。同じモデルを中国に量産するのだろう。あのハードは簡単に真似できるけど、あのセンスの模倣は難しい。
中国のくだり。2011年出版の「代官山 オトナTSUTAYA計画」でも同じような話を述べられていましたね。そこから5年以上タイミングを待っていた、ということでしょうか。
たしかに、最近の中国のショッピングモールは大抵スタバ、MUJI、ユニクロ、ZARAのようなブランドが入り同質化しているんで、蔦屋書店を入れたいところは多いでしょうね。上海のスタバ旗艦店が入っているモールを運営している太古等、きっとすでに声を掛けているんじゃないかな、と思います。

追記)中国では、複合型の書店自体は昨年ごろから流行しています。

https://newspicks.com/news/2622831/

スタートアップでも、書店+カフェ+物販+イベントスペース、の形式で急成長しているところもあります(名前が思い出せない、、、思い出したら再追記します。)

こういった企業が蔦屋書店の競合となるわけですが、店内の雰囲気などは負けていないと感じます。1点あるとすれば店の広さ(というか開放感)。日本の建築事情に合わせているからか、蔦屋書店の方が若干狭苦しく感じます。体験を売るわけですから、そういった細かいところのローカライズの積み重ねが大切になってくるかと。あとは小売業態の常ですが、売れ筋商品が変わることによる経済性の再設計ですね。

再追記)スタートアップ名、言几又でした。
https://m.baidu.com/sf_baijiahao/s?id=1581557216951195371&wfr=spider&for=pc
これは面白いインタビュー。このシリーズは期待。

『俺らは、金儲けよりも自由を大事にしてるの。自分たちがおもろいと思うものを、自由に突き詰めたい』
『もうぶっちゃけるわ。結論を言うてしまうと、中国に経営資源をぶっ込むねん。』
『俺、中国での講演会で、CCCを「China China China」に変えるって言っているし。冗談じゃないんだよ。それくらい本気やねん。本社だって、中国に移すって役員会でも、何回も提案したから。』
『プラットフォーム(店舗)、データベース(Tカード)、ライフスタイル(コンテンツ)。CCCはこの3つの仕事しかしないって決めてるの。』
時代変化を見据えて次の戦略まで話していて、面白いですね。IDの会社からIPの会社になるんですね。

仰る通り、中国の都市部で蔦屋書店的な世界観が受け入れられる土壌は十分あると思います。オンラインでなんでも買える中、実際に外に出て体験しにいく価値が重要になっていて、多くのデパートが体験型にシフトしつつあります。


そんな中、中国だと以下あたりを留意する必要がありそうです。
①すでに高級書店がかなり出始めている
②ブランド力がどれだけあるか不明(日本に旅行来てるのはかなり一部)
③オンライン融合型が一般化してきている
④データエコシステムに入り込むのが当たり前になりつつある


例えば上海で高級デパートを展開する経営者に話を聞くと、とにかくこのデジタル時代に人を集めるために、Wifiを通して訪問者の過去訪問履歴やデパート内の行動を全部可視化しているそうです。
テナント変更やイベントで、どれくらい人を集められリピートされるのか、どう消費行動が変わるのかを見つつ、デパート外のデータと連携して最適なマーケティングを行う、と。


中国でOMOが当たり前になっている理由の1つに、「オンラインがレッドオーシャンすぎて、リアルの方がCPA安くなったから」というものがありますが、だからこそフーマーをはじめ、オンラインプレイヤーが超高速で進出とトライアルをしている市場。なかなか大変な勝負になると思います。
めっちゃ痺れる。本当に面白いインタビュー。こんなインタビューを取れるNPは経済メディアとしてもう日経を超え始めている気がする。

それにしても、代官山の蔦屋書店構想が「圧倒的なアジア内ブランディング →中国の富裕層のライフスタイルニーズ醸成 →その機を待っての中国攻め」という時間軸とロードマップ。

こんなの創業者×天才じゃないと無理だわ。本当に痺れた。この時間感覚が商売人の凄みだよな。
この連載について
CCCは不思議な企業だ。TSUTAYAや蔦屋書店、Tカードなど消費者との接点は多いものの、一体どんな会社なのか、その正体が見えない。自ら「企画会社」を名乗るCCCは、何を目指しているのか。ビジネスを取り巻く環境とは。徹底取材でレポートする。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(Culture Convenience Club Company, Limited)は、 Tポイントを中心としたデータベース・マーケティング事業、「TSUTAYA」(書店・レンタル店)の企画とFC展開事業及びインターネット事業、出版・映像・音楽製作・企画等エンタメ分野におけるSPA事業を行う日本の事業持株会社である。 ウィキペディア

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