[ニューヨーク 20日 ロイター] - 原油先物は20日のニューヨーク時間の取引で約6%下落した。世界的な経済成長が鈍化するとの懸念から株価が下落していることが重しとなり、米原油先物は1年1カ月ぶりの安値を更新した。

清算値は、米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物<CLc1>が3.77ドル(6.6%)安の1バレル=53.43ドル。一時は7.7%安の52.77ドルと、2017年10月以来の安値を付けた。

北海ブレント先物<LCOc1>は4.26ドル(6.4%)安の62.53ドル。一時は7.6%安の61.71ドルと、17年12月以来の安値を付けた。

WTI先物は10月上旬に付けた約4年ぶりの高値から約30%下落。北海ブレント先物も同期間に26%下落している。

リッターブッシュ・アンド・アソシエーツのプレジデント、ジム・リッターブッシュ氏は「現時点ではリスクが注視されている」とし、「株価が8%、9%と下落した時は世界的な景気減速が想起され、原油需要が予想より軟調になるとの連想につながる」と述べた。

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