(ブルームバーグ): 債券相場は上昇。長期金利は約3カ月ぶりの低水準を付けた。イタリアの予算案や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る問題などを背景に世界景気の先行き懸念が広がり、投資避難先として円債に買い圧力が掛かった。
市場関係者の見方
SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
- 世界景気はまだ明確に鈍化しているわけではないが、先行きに懸念があり、リスク回避に備える動きが出やすい
- 明日に20年債入札を控えて、先回りで買いが入っている可能性も
- 20年債はヘッジ外債や10年債などに比べて割安感、入札は無難か順調な結果になる見込み
背景
- 16日の米10年物国債利回りは前日比5bp低下の3.06%、10月29日以来の水準
- FRB副議長:中立水準に金利を近づけることは「理にかなうだろう」
- イタリア副首相:19年予算案に盛り込まれた改革を維持する方針表明
- メイ英首相:自分を降ろしても議会の票読みは変わらない
日銀オペ
- 残存期間1年以下と1年超5年以下対象
- 金額は1年以下500億円、1-3年3500億円、3-5年4000億円、いずれも据え置き
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新発国債利回り(午後3時時点)
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