[シンガポール 14日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国を務めるシンガポールは14日、日中やASEAN加盟国などが参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の合意に向けた交渉が「最終段階」に進み、関係国は2019年内に交渉を完了させる決意だと表明した。

RCEPの交渉には、ASEAN加盟国、日本、中国、オーストラリア、インド、韓国、ニュージーランドの16カ国が参加。シンガポールで14日開催の首脳会合での大筋合意を目指していた。

シンガポールは会合後、「RCEP交渉は最終段階に進んだ。包括的で互恵的なRCEPの交渉を2019年に完了させる決意だ」とする声明を出した。

シンガポールのリー・シェンロン首相は14日の首脳会合で、市場アクセスを巡る交渉が大幅に進展し、来年の合意に近づいたと述べた上で、交渉がさらに長引けば、RCEPの信頼性が失われるリスクがあると警告した。

RCEPの交渉は2012年に始まった。