[13日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が13日に伝えたところによると、米連邦航空局(FAA)は10月に起きたインドネシアのライオン航空機墜落事故を受け、ボーイング<BA.N>が過去に実施した安全性に関する分析データを対象に優先度の高い調査を開始した。

WSJによると、FAAはボーイングが「737MAX8」型機と「737MAX9」型機の認証手続きの一環として以前に提出した安全性に関するデータや結論について詳細を調査していることを明らかにしたという。

FAAは13日遅くに声明を発表し、WSJの記事でFAAがMAX機の安全調査を行っていると示唆されているのは事実と異なると指摘。FAAはライオン航空機事故について米運輸安全委員会(NTSB)およびインドネシア当局とともに実施している事故調査と別の調査は行っていないとし、「FAAは緊急改善通知を出しており、調査で明らかになることに基づいて適切な措置を講じる」と説明した。

また、調査で状況の解明が進むにつれて、FAAとボーイングは操縦手続きや訓練も含めたソフトウエアや設計などの変更の必要性について引き続き検証するとの考えを示した。

ボーイングのコメントは現時点で得られていない。

ライオン航空の事故ではボーイングの737MAX8型機が離陸後間もなく墜落した。

*内容を追加しました。

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