ソフトバンクも巨額投資。「不動産テック」が注目される理由

2018/11/12

1億ドル超えの投資続出

不動産の買取・再販プラットフォームを運営する新興企業「オープンドア」が数々のベンチャーキャピタルから計3億2500万ドルもの投資を引き出し、注目を浴びたのは6月のこと。設立から4年にして、オープンドアの企業価値は20億ドルと評価された。
だが6月の資金調達は「前菜」にすぎなかった。3カ月後、その資金力は倍増したのだ。オープンドアは9月末、ソフトバンク・グループのビジョン・ファンドから4億ドルの出資を受けたことを発表した(企業価値は変わらない)。
この日、ビジョン・ファンドが1億ドル以上を投資するいわゆる「メガラウンド」を行った不動産系スタートアップは、オープンドアだけではない。ビジョン・ファンドは高級物件に特化した仲介業者コンパスにも、共同で4億4000万ドルを出資した。
投資家たちはシリコンバレーで「プロップテック(不動産テック)」と呼ばれる不動産関連のテクノロジーに出資しようと、熱い競争を繰り広げている。ビジョン・ファンドの動きもそのひとつだ。