【完全図解】加速する「自動車サプライヤー再編」を整理する
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最近の自動車部品産業大再編の背景を解説します。CASEというパラダイムシフトへの対応は言うまでもなく、CASE対応が戦略構築のステージを脱し、2025年頃の中期目線、2030年頃の長期目線に立った具体的な施策を打ちだす段階に移行してきています。ティア1に起こる構造変化、モビリティサービス(MaaS)の中でのものづくりの競争領域へも言及しています。CASEを俯瞰する論議は多いですが、そのプロセスはものづくりの競争領域が再定義されることを認識すべきです。
この場を借りて、最新書のご案内を申し上げます。日本経済新聞出版社より『CASE革命 2030年の自動車産業』を11月21日に上梓いたします。CASE革命を迎えた自動車産業のリアルな将来像と勝ち残りのためのソリューションを提示することに挑戦した書です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4532322510クルマ産業はより高い技術レベル、より成長性のある市場での主導権を巡って激しいつばぜり合いの真っ最中です。
業界の垣根を超えたイノベーションと市場開拓には、ライバルより優れたリソースの保持が不可欠。戦線を維持するために体格を大きくするのか、強力な武器を持つために体質を強化していくのか。
合従連衡はまだまだ続きそうですね。独ZFが米TRWを買収して新たなメガサプライヤーが誕生した直後の2016年1月、古巣の週刊ダイヤモンドで「台風の目は日立とカルソニックカンセイ」と題したレポートを書きました。約2年半後の今年10月、かなり近しい現実となってきました。カルカンがフィアット傘下のマニエッティ・マレリを買収、日立がクラリオンを売却するという再編劇です。
このところ「第二章」とも呼べる自動車サプライヤー大再編が起きている背景について、トップアナリストの中西さんに、ご寄稿いただきました。最新トレンドをわかりやすく解説していただいています。
なお、日産から世界トップPEファンドのKKRに親会社が移った、カルカンについては、先日のKKR特集を改めてぜひ。
【核心】パナソニックも日立も。日の丸「復活劇」を影で支える男
https://newspicks.com/news/3356634/