[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリアのターンブル前首相の下院議員辞職に伴って10月20日に実施された補欠選挙で無所属候補の勝利が確定し、与党保守連合が下院の過半数を失った。

補欠選挙は当初、モリソン首相率いる自由党の候補が無所属候補に破れたと伝わったが、その後の集計で得票差が縮まり、勝者が確定していなかった。

2週間にわたる開票作業の結果、選挙管理委員会は5日、無所属のケリン・フェルプス候補が当選したと発表した。

これによってモリソン首相は下院で過半数を失い、前倒し総選挙につながる不信任投票を回避するためには6人の無所属議員の支持に頼らざるを得ない状況となった。

オーストラリアの次期総選挙は2019年5月までに実施する必要があるが、世論調査では野党労働党の大勝が示されている。