世界的に遅れているAI開発--原因はデータ不足?
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AI開発が進まないのは大きく二つの原因があると考えます。
①AI以前にデジタル化されていない
業務とビジネスがデジタル化されないと、AIの出番は限られます。
まず取り組むべきはデジタル化です。
②適切な問題設定が出来ていない
AI化を検討する際、データありき、技術ありき、他者事例ありき、
で考えがちです。
そうではなく、ビジネスゴールは何か、そのゴールに最も簡単に
近づく問題は何かを定義することを、おろそかにしがちです。
実際にはこの両者があいまって、部分的にデジタル化されているデータを
使ってなんとかAIを適用しようとして、精度が出なかったり、解けても
あまり役立たなかったりします。
傍で見ていて、もったいないなあと思うことが多々あります。最近はデータ作成の代行を展開している企業も多いし、データ収集自体が問題とも言い切れないような気がします。
どちらかというとAI開発にコストがかかることと、実際にいくら突っ込んでどれくらい待ったらどれくらい実用性のあるものが完成するか見通しにくい、不確実性が投資にブレーキをかけているのではないかという感覚です。
AIがものになるくらいのデータを集める際に統計データとしても併せて活用するなど、損をしにくいプランニングができる人材が増えれば普及のハードルは下がるかもしれません。ビックデータに依存しないようなアルファ碁のようなAIをつくるにしても人材不足が問題になるだろうし、企業の枠を超えたデータ収集にも精度の壁があるだろうそで、先進国ほど同じ種類の問題を抱えているような。加えて企業側もどこまでを人かAIかの線引きにするかという意思決定コストもあり、それも大きく影響しそうな気がします