【大江千里】NYで再デビュー。自分の音楽を世に出す方法

2018/11/15

アメリカで会社を設立

──2012年にニュースクール大学を卒業したあと、ほとんどタイミングを置かずに会社を設立して、ジャズピアニストとしてのデビューアルバム『Boys Mature Slow』をリリース。日本を出る前に描いていたビジョンより、かなりスピーディに動かれたのですね。

大江　OPTという制度があって、卒業後1年間はアメリカに滞在できるんです。

留学生はその期間を利用して、スポンサーを見つけて、並行してビザを取るのですが、僕の場合は、自分で会社を作ることにしました。当時はまだ、ネットでの音楽配信も始まったばかりで、Spotifyなんかにも今のような力はなかったんですよね。

なので、自分の音楽を世に出すには、会社を作るのが近道だと考えたんです。

大江 千里（おおえ・せんり）／シンガーソングライター・ジャズピアニスト

コメント

選択しているユーザー

• 柿原 正郎

  東京理科大学 IDM 教授

  ・2018年11月15日

  新旧の曲を織り交ぜた新譜『Boys & Girls』。とっても素敵なアルバムです。ほぼ毎日聞くヘビーローテになっています。大江さんの懐かしい曲が、シンプルなジャズアレンジで装いも新たになり、とても新鮮な気持ちと懐かしさが相俟った不思議な気分にさせてくれます。僕のお気に入りは、「Rain」です。

注目のコメント

• 藤田 美菜子

  NewsPicks 副編集長

  ・2018年11月15日

  大江さんのニューアルバム『Boys &Girls』を聴けば、ポップスターとしての「過去」と、ジャズピアニストとしての「今」が見事に結びついていることが実感できます。本連載のBGMにぜひ。
• 末崎 正展

  オフィススエザキ 作詞家

  ・2018年11月15日

  スクールを卒業して直ぐに法人を作られたのは英断ですね。
  手売りにしてもフィジカルのCDを録音、製造、販売、在庫管理や棚卸しするのは、個人事業主では荷が重いですから。
  
  彼方の弁護士は、初回相談無料みたいな日本の優しい感じは無いと聞いていましたが、時間@4万円は高いですねー。
  日本だと法人関連の法律は、大概の事はネットや専門書で調べられますし、行政書士と税理士が居ればどうにか開業運営できますが、米国は大変なんですねー。
  
  後は、演奏家、実演実務以外の出演料交渉や航空運賃の交渉（アメリカ国土広いですから）も自分で基本やりながらも、助けてくれる人が居るというのも、大江さんの前向きな姿勢や人柄の成せる事でしょう。
  
  然し、これまでの蓄積として創ってきた自らの作品達が、
  ジャズのテリトリーで自らのピアノで蘇るというのも
  ステキなお話です。
  
  私個人的に敬愛する作曲家バートバカラックも久石譲さんも
  ピアノプレイもエレガントですから。音楽もマルチな時代です。
  
  次号も期待してます。
• 福嶋 剛

  フォトグラファー / メディアリサーチャー

  ・2018年11月15日

  今日もまたしてもウンウンと頷きながら読み進めました。
  
  共感できることがたくさんあります。
  
  ”10年前、僕がアメリカに渡る前にいろいろな不思議が重なったように、今もまた、信号がパッパッと青に変わっているように感じています。そういうことって、人生の中で何度か起こるんですよね。”
  
  まさにこれです。動き出す時は本当に突然。そして、まるで水の流れのようにすうっと動いていく。でも、それは全てそれまでの行動の延長線なんですよね。