【大江千里】僕が47歳で、キャリアをリセットした理由

2018/11/12
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第164回(全5回)は、「格好悪いふられ方」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターであり、現在はジャズピアニストとしてアメリカを拠点に活動する大江千里氏が登場する。
日本が誇るポップスターである大江氏は、47歳のときに一念発起して、10代からの憧れだったジャズの世界を目指し、ニューヨークの名門ジャズ学校に入学した。
卒業後もアメリカに留まり、自身で立ち上げたレーベル「PND Records & Music Publishing Inc.」からジャズピアニストとしてデビュー。
経営も演奏もライブ運営もスケジュール管理も、すべて自分でこなす「ひとりビジネス」を手掛けながら、ジャズの本場アメリカで着実に活動の範囲を広げている。
人生の折り返し地点で“再チャレンジ”を夢見る人は少なくないが、実際に一歩を踏み出せる人は稀だ。すでに成功を手にしている人なら、失うもののほうが大きいと考えるのが普通だろう。
50歳を過ぎて人生の新しいステージを生きるというのは、どのような体験なのか? 今年、アメリカ生活10年目を迎えた大江氏に、「人生100年時代」ならではのエキサイティングな生き方を聞いた──。

47歳でNYジャズ学校に入学