【倒産ルポ】100年企業になれなかった「キッチン問屋」の最期

2018/11/1
コンビニエンスストアの中食や冷凍食品、外食需要の増加によって、「家でご飯を作る」機会が減った人は多いのではないだろうか。
共働き家庭の増加など、社会環境の変化によって我々の食生活も大きく変わった。そして、そうした食生活の変化によって、様々な業界が影響を受けている。
その中でも、あまり知られていないのがキッチン金物だ。
鍋やフライパンなどの需要が減少し、苦境にあえぐ企業が多い。今回は、10月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した1933年(昭和8年)創業の老舗の金物卸業者である吉安の倒産をリポートする。