しっぽロボに注文殺到、人気のわけは?
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CES2018のJETROブースで実際の実物を触ってみた。確かに癒しはあると思った。毛並みも結構いい手触りだったし、尻尾の動きがある程度不規則で、生き物みたいな感じはあった。
同時に10000円を超えると高い…とも思った。数さえ出ればもっと安くなるんだろうか、それとも…いずれにせよ、国を超えて人気なのは喜ばしい。
また設計/デザインとして敢えてロボットから顔や表情、足を排除したのは面白い。引き算の哲学というか、ストイックというか。尻尾の動きだけでも個性が出せるものなのだなあと感心した。boccoもそうですがユカイ工学はエンジニアリングにキャラデザでレバレッジをかけるのが本当にうまい。笑
ペットも良いのですが、高齢者は「最後まで面倒を見れるか分からないから」と敬遠する傾向にあって、ロボットは一つの解になりうる。
浜崎あゆみのしっぽアクセを思い出します。しっぽというモチーフ自体が成立することは彼女が証明してくれている。こちらからの刺激に対してなんらかの反応を返す。
そんな双方向のやりとりにヒトは、意識や命を感じるのだった。
頭ではコレがモノであることは理解している。
だが身体がコレを生き物だと認識するのを止めることはできない。
人型ロボットにおける「不気味の谷」問題は、この身体の認知と脳の理解の差によって起こる。
不気味の谷問題がある限り、人型ロボットはヒトの生活に馴染むことはできない。
だが、その問題はいつのまにか消えてなくなる。
2024年の今、不気味の谷という言葉すら誰も知らない。
そのパラダイムシフトは、1匹(といってもいいだろう)の尻尾のついたクッションからゆるやかに始まったのだった。