[24日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>が24日発表した第3・四半期(7─9月)決算は、米軍事業関連の費用を計上したものの、利益がアナリスト予想を上回った。

世界的な航空旅行ブームや航空機需要の恩恵を受け続けており、通年の利益見通しを引き上げた。

株価は寄り付き前の取引で4.5%急伸している。

納入遅れに直面した空中給油機「KC─46」の追加費用として1億7600万ドルを計上、総費用は30億ドル強に達した。

給油ドローン「MQ25」やT─X練習機契約関連の費用に6億9100万ドルを計上したが、4億1200万ドルの優遇税制などが補った。

通年の1株利益見通しを14.90─15.10ドルとし、従来予想の14.30─14.50ドルから引き上げた。 売上高見通しも980億─1000億ドルとし、970億─990億ドルから上方修正した。

一部年金などの費用を除く1株当たりの中核利益は3.58ドルと、アナリスト予想平均を0.11ドル上回った。

1─9月の納機実績は568機で、小型機737型機の生産問題にもかかわらず前年9月末時点の554機から増加した。年間の売り上げが再び記録的水準となる勢いを持続した。

ライバルのエアバス<AIR.PA>は同期間の納入数が503機にとどまった。エアバスの株価は2.7%上昇した。