[パリ 24日 ロイター] - IHSマークイットが発表した10月のフランス総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.3と、前月の54.0から上昇した。

製造業が低迷したが、サービス業が好調だった。

ロイターがまとめた市場予想は53.8だった。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、第4・四半期の経済成長率が前期比0.4%となることを示唆していると指摘。ただ、貿易戦争などを背景とする製造業の低迷が懸念されるとの認識も示した。

同氏は「総合指数は全体として、フランス経済がまずまずのペースで拡大していることを示している」と指摘。「製造業が上向かなければ、サービス業も鈍化するというのが我々の懸念だ」と述べた。

フランスの経済成長率は、第1・四半期、第2・四半期とも前期比0.2%にとどまった。ストライキが響いたほか、春季の温暖な気候でエネルギー支出が低迷した。

フランス国立統計経済研究所(INSEE)は今月、第3・四半期の成長率を0.5%、第4・四半期を0.4%と予想。減税効果でさらに押し上げられる可能性も指摘している。