[リスボン 23日 ロイター] - 23日に発表された非営利組織欧州スタートアップ・イニシアチブの調査によると、欧州ハイテク企業の間で、起業ハブとしてロンドンが僅差で人気トップを維持しているものの、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が近づく中、人気が急落している。

調査は、ハイテク企業540社の創業者に対して加重投票で実施。その結果、2018年のロンドンの人気は41%で、17年の55%から大きく低下した。2位はベルリンの40%。

ロンドンは、他のどの都市よりも起業向け投資資金が集まることなどから人気があるが、ブレグジット後はハイテク新興企業がロンドンに拠点をおくことがより困難になるか、魅力が薄まる可能性があるとみられている。

調査によると、起業ハブとしての人気は、パリとバルセロナがそれぞれ20%前後で、3位、4位を維持した。

最大の飛躍を果たしたのは5位(12%)のリスボンで、昨年の8位から躍進。欧州最大のハイテクイベントである「ウェブサミット」の開催が順位上昇につながったようだ。

アムステルダムは5位から6位に低下。ダブリンとストックホルムは10位以下に転落、変わりにミュンヘンとミラノが10位以内に入った。チューリヒは、フィンテック専門家の人気に支えられて9位に上昇、10位はコペンハーゲンだった。