[リヤド 23日 ロイター] - サウジアラビアの首都リヤドで、23日から年次投資フォーラム「未来投資イニシアチブ」が始まる。サウジの反体制記者ジャマル・カショギ氏の死亡事件を巡り、欧米政府の閣僚や金融機関トップなどからは欠席表明が相次ぎ、世界各地から政財界首脳が参集して「砂漠のダボス会議」と呼ばれた昨年ほどの華やかさはない。

それでも仏石油大手トタルのパトリック・プヤンヌ最高経営責任者(CEO)は22日、出席すると明言。ロシアも政府系ファンドの直接投資基金のキリル・ドミトリエフ総裁が率いる大規模な代表団を送り込む。また中国や日本の企業も参加する可能性がある。

一方で経営トップが不参加を決めた欧米企業だが、サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の案件がもたらす手数料収入など、ビジネスを得る機会を逃すこともためらわれるため、より役職の低い幹部を派遣する。

会場となるのは有名ホテルのリッツ・カールトンで昨年と同じ。昨年は会議終了から数日後、この場所でムハンマド皇太子が一部の王族と企業幹部などを汚職容疑で一斉に拘束した。