[16日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロック<BLK.N>のラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は16日、サウジアラビアの反政府記者が行方不明となっている問題を受け、同国との関係を絶つことは考えていないと語った。

今月初旬から行方不明となっているサウジの記者ジャマル・カショギ氏を巡っては、サウジ政府の指示によって殺害されたとの疑惑が浮上している。

サウジのサルマン国王もしくはムハンマド・ビン・サルマン皇太子が殺害を指示したことが明らかになった場合、サウジとのビジネス上の関係をすべて断ち切るかとのCNBCの質問に対し、フィンクCEOは「それはない」と応じた。

サウジの首都リヤドでは今月下旬、経済フォーラム「砂漠のダボス会議」が開催されることになっていたが、カショギ氏失踪問題を受け、フィンクCEOほか、JPモルガン・チェース<JPM.N>のジェイミー・ダイモンCEOやHSBCホールディングス<HSBA.L>のジョン・フリントCEOらが相次いで出席を見合わせている。