[16日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>は16日、英国での政治広告掲載について、広告主だけでなく資金提供者の情報開示を義務付ける方針を明らかにした。虚偽情報の拡散を防ぐ狙いがある。

欧州連合(EU)離脱を決めた2016年の国民投票など劇的な政治的変化を受けて、フェイスブックなどのハイテク企業は、誤解を招く政治情報の拡散や市民を標的にしたデータ操作の責任を負うべきだとの声が英議会で上がっていた。

フェイスブックは米国でもフェイクニュース(偽記事)やデマを基にした組織的活動への対策が甘く2016年の米大統領選の結果に影響を及ぼしたと批判を浴びている。

同社によると、政治家や政党などへの言及ががある広告については、広告主の身元と所在地の証拠を示すとともに、資金提供者の情報をフェイスブック上で開示することが義務付けられる。

フェイスブックは発表文で今回の措置は「選挙の公正性を確保し、人々に誰と関わっているかを理解してもらうための重要な一歩と考える」と説明。広告に関する情報は最長7年間保管する方針。