[ヌサドゥア(インドネシア) 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のポール・トムセン欧州局長は12日、イタリアの2019年予算について、欧州連合(EU)の予算ルールに従う必要があり、次の景気低迷に備えて準備金を積み立てるべきだとの認識を示した。

局長は「イタリアが現状であのような規模の財政緩和をするのは正しくないと考えている」と発言。「イタリアは、欧州の財政枠組みに沿った2019年予算を編成することが重要だ」と述べた。

局長は「我々は、来年のイタリアについて、比較的力強い成長を依然として予想している。財政政策を緩和する時期ではない。ある程度の財政構造の調整を進める時期だ」と指摘。

「この規模の財政緩和は、正しいことではない。市場の反応はかなり否定的で、これが財政余地に関する重要な点を浮き彫りにしている」と述べた。

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