[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比102円00銭安の2万2488円86銭となり、続落した。米国株が連日の大幅安となり、投資家のリスク回避姿勢が継続した。きょうは10月限日経平均オプションのSQ(特別清算指数)算出日であり、先物やオプションを絡めた需給要因もあって、下落幅は一時260円を超えたが、その後は下げ幅を急速に縮めた。直近売り込まれたファナック<6954.T>、東京エレクトロン<8035.T>などに買い戻しやバリュエーション面での見直し買いが入り指数を支えた。

TOPIXも0.55%安と続落。東証1部の売買代金は1兆6289億円だった。業種別では、保険、陸運、不動産などが安い。一方、機械、電気機器、金属製品、その他製品などは上昇した。市場では「節目の2万2500円前後で売り買い交錯し、底入れ感は出ていないが、下げても9月7日の直近安値(2万2172円90銭)程度とみている。今晩から本格化する米企業決算を確認しながら下値を固める展開になりそうだ」(カブドットコム証券投資ストラテジストの河合達憲氏)との声が出ていた。

市場筋によると、10月限日経平均オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は2万2313円75銭となった。

東証1部の騰落数は、値上がり969銘柄に対し、値下がり1050銘柄、変わらずが90銘柄だった。