ボランティア参加で単位認定へ、国士舘大学の狙いは
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ボランティアを単位認定するものは、事前事後学習を交えたものを「サービスラーニング」として科目化されることがあります。記事を読む限り国士舘大学の例もサービスラーニングに極めて近い形態かと思います。
サービスラーニングは、研究・学習として何らかの関心、問題意識があり、それを深める過程としてボランティアなどによる実践を行い、その後、その知見をまとめるものです。ですので厳密にはボランティアありきではなく、研究的関心が先立つという点と、単位認定されることから評価が加わる点が、一般的なボランティアと異なります。また記事でも書かれているように、それに従事する必要時間が定められます。
なので純粋にボランティアをしたい場合には、むしろ足かせが多いので薦めませんが、ボランティアの単位認定が一様に悪いというものでもありません。
なお、以前には東日本大震災で文部科学省が学生のボランティアを単位として認める通達を出したことがあります。ボランティアの活動を単位認定の対象とするのではなく、
1)事前の学習による仮説があり
2)ボランティア活動によって実践し
3)その仮設を事後に検証する
という一連の活動にこそ単位認定の価値があるし、そういう意図を持っているように読めます。
五輪と絡めてボランティア批判につなげる方もいらっしゃるでしょうが、五輪というのは4年に1回しか検証機会のない貴重な場でもある。
ボランティアである必要はないが、ボランティアを除外する必要もない。社会性を養うにはいい施策だなと思いました。
日大アメフト部の問題も、一般的に見たら「絶対おかしいよね」ということが現実に起きてしまってます。
オープンなコミュニティを複数持つことにも繋がるのではないかなと思います。