[ダブリン 3日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>が先週、サイバー攻撃を受け最大5000万人のユーザーに影響が出ると発表したことを受け、欧州連合(EU)の個人情報保護当局が3日、調査を開始したと発表した。

フェイスブックは28日、ユーザーを認証する情報であるアクセストークンが盗まれ、5000万人分のユーザーアカウントが「乗っ取り」に遭う恐れがあると発表した。

アイルランドの首都ダブリンに欧州本拠地を置く多国籍企業を監督するアイルランド・データ保護委員会(DPC)は声明で、フェイスブックが、個人情報の安全確保や保護のために適切な技術を活用し、組織的な対策を行うにあたり、欧州の一般データ保護規則(GDPR)を順守しているかどうか調査すると発表した。

5月に施行された新たなGDPRのプライバシー関連規制によると、違反が判明した企業は最大、総売上高の4%、もしくは2000万ユーロのどちらか高い方を罰金として科せられる。これまで罰金は数十万ユーロ程度だった。

フェイスブックの広報担当者は、DPCの調査についてコメントを拒否している。