「就活ルール廃止」後も“新卒一括採用”がなくならない、これだけの理由
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【人事戦略デザイナーの視点】
就活ルールの変更と新卒一括採用の間には、指摘のとおり強い因果関係はない。
私が思うに、就活後ろ倒し最大のデメリットは、不公平感。
学生も企業も、正直者がバカを見る構図は明らかであった。
さらに、短期決戦化により個人と企業のマッチング機会の大幅減少を招いたことが第二の課題。
4年間トータルのアルバイト時間と、4年生6月からの就活時間を比較すれば、圧倒的にバイト時間の方が多いはず。
バイトは学業に影響を与えず、就活は学業に悪影響を与えるというロジックはまったく理解不能だし、そんなデータを見たことがない。
大学1年生に対する企業説明会で、『弊社は3年前期までのGPAを重視して選考します』と言ったほうが、よほど学業に打ち込む姿勢が変わる。
人間は、ルールでは動かない。動いたしても、それはやらされ感満載。
本当に目覚めるのは、自分の意思を持ってからですからね。>そこで、前述の管理系ソフトウェア大手は「他社に就職しても5年以内なら、採用する」という入社パスポートまで用意するほど、涙ぐましい努力をしている。流出はそれほど激しいのだ。
あっ、これ弊社ですね。取り上げていただいてありがとうございます。ちょっと違うので訂正します。
5年:もう私が採用に携わり始めた2013年から、ちょいちょい変更ありますが、最長で3年です。あしからず。
「流出は激しいのだ」これは違います。流出が激しくて他社に行ってしまっても、それでも来てくれ!!という訳ではないです。元々無名だった時代にどうやって人を集めるかを考えた結果、自分の力が身につくインターン(加えて拘束力のない内定が取れる)という価値を学生に提供したからです。だからインターンで入社権利を得た学生の入社率は当然第一志望といわないと得られないような内定と比べると低いです。それ以上でも以下でもありません。メルカリさんが記事内でも触れられていましたが、競争市場をシュリンクしている国内の視座で捉えるのか、グローバルで考えるのかによっても、変わってくると思います。
https://newspicks.com/news/3357949
こちらの記事でお話したのですが、半年以上の長期インターンシップからの採用がもっと増えてくればいいなと思っています。
地方学生の場合は、学業を疎かにしないためにも大学は休学をして長期インターンシップに参加することが現実的です(特に理系の場合)
アルバイトで生活費を稼ぐという行動習慣から、長期インターンシップで生活費を稼ぎつつ実務経験を積むという方向へ、部分的なシフトが東京では既に起こっています。
また実務経験を積んでからの採用は、入社後のミスマッチを減らすことにも繋がります。
「新卒採用」の成果指標の中に、入社後のミスマッチ率を入れた採用設計が広まればいいなと思います。